2021-04-05 04:37社会

「現地の惨状知って」=在日ミャンマー人、各地で訴え―政変から2カ月

 ミャンマー国軍によるクーデターから2カ月が経過した。抵抗する市民の犠牲は増え続け、国際社会の関心が高まる中、日本国内でも在日ミャンマー人らによる抗議集会やデモが相次いでいる。
 「日本の皆さんにミャンマーで起きていることを知ってほしい」。神戸市のホールでは3日、日本人向けの集会が開かれ、留学や仕事で日本に暮らすミャンマー人が、クーデターの経緯や市民の被害、通信が制限されている現地の様子などを説明した。治安部隊がデモ隊に無差別に発砲したり、負傷者を救助した救急隊員にも暴行したりする映像が流され、集まった約60人は真剣な表情で見入っていた。
 十数年前に来日し、貿易関係の仕事をしている女性(39)は「ミャンマーに住む家族が心配だ。自分も帰国したら逮捕されるかもしれないが、現地では市民が毎日撃たれ死んでいる。犠牲者のことを考えたら立ち上がるしかない」と気丈に話した。
 東京都千代田区の外務省前でも1日、在日ミャンマー人や支援者ら約200人が抗議集会を実施。日本の政府開発援助(ODA)が国軍の資金源になっているとして、「日本のお金で人殺しをさせないで」と書かれたポスターを掲げ、停止を求めた。
 2008年に来日し中華料理店で働くタ・ウィン・ライさん(42)は「何の罪もない子供が殺され、町が破壊されるのを見るのは心が痛い」と話した。
 ミャンマーで会社経営などをする日本人のグループは、困窮世帯に食料や医療を支援するための資金をクラウドファンディングで募集し、約3週間で目標額の5倍に当たる約1500万円を集めた。インターネット交流サイト(SNS)で支持が広がったといい、グループ代表の田村啓さんは「何かしたいと思っている人の受け皿になれた」と手応えを語った。 
[時事通信社]

最新ニュース

写真特集

最新動画