2021-03-02 08:58社会

船舶へ退去命令可能に=走錨対策、改正案閣議決定

 政府は2日、大型台風の接近時に船舶の湾内からの退去を勧告、命令できる海上交通安全法などの改正案を閣議決定した。東京湾などでは、いかりを投じたまま強風で船が流される「走錨(そうびょう)」で橋などに衝突する事故が相次ぎ、早めの避難を促して安全確保につなげる狙いがある。
 海上保安庁によると、湾内からの退去はこれまで行政指導で対応していたが、強制力はなかった。改正案では、船が多く行き来する東京湾や伊勢湾、瀬戸内海で、大型船や風の影響を受けやすい船への退去の勧告、命令が可能になる。海上空港や火力発電所といった施設の周辺海域で、いかりを下ろして停泊する「錨泊(びょうはく)」も制限。命令に従わない場合の罰則も検討している。
 走錨した船などが航路標識を損壊した場合、復旧費を船側に負担させる制度も新設する。 
[時事通信社]

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