接待問題、12人参加=総務省、24日に処分公表―菅首相「心からおわび」

総務省幹部4人が放送関連会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男らから接待を受けていた問題で、同省は22日、国家公務員倫理規程に違反する疑いがある会食に参加していたのは計12人で延べ38件だったと発表した。幹部4人に加え、新たに職員8人が同社関係者と会食していた。このうち11人が懲戒処分などの対象となる見通しで、同省は24日に調査結果と処分内容を公表する。
接待を受けたことが既に判明している幹部4人は、谷脇康彦、吉田真人両総務審議官と秋本芳徳前情報流通行政局長、湯本博信前官房審議官。
総務省は、同社関係者が利害関係者に当たると判断した。首相は22日の衆院予算委員会で「私の長男が関係し、結果として公務員が倫理法に違反する行為をすることになったことを心からおわびする」と陳謝。谷脇氏も「国民に疑念を抱かせる事態を招いたことはおわびしたい。私自身も責任を感じている」と述べた。
同省によると、幹部4人が首相の長男らと会食したのは、2016年7月から昨年12月にかけて延べ19件。谷脇氏が4件で計11万8439円、吉田氏が5件で計6万5661円、秋本氏が7件で計10万3276円、湯本氏が3件で計2万9014円。昨年の会食では手土産やタクシーチケットを受け取っていた。
新たに倫理規程違反の疑いがある会食に参加していたことが分かったのは、課長5人を含む職員8人。18年9月から昨年8月までに延べ19件を確認した。これとは別に、同省出身で内閣広報官の山田真貴子氏も会食に参加していた。
幹部4人が参加した昨年10~12月の会食4件は、東北新社側が費用を負担していた。これ以外の会食で幹部や職員が自己負担分を支払ったかどうかは同省が現在精査している。
一方、武田良太総務相は22日の衆院予算委で、今回の接待問題をめぐり、「行政がゆがめられているという事実は確認されていない」と強調。同省の原邦彰官房長は、首相の長男が調査に対し「(会食で)不適切な働き掛けや行政をゆがめる行為は行っていない」と答えていると説明した。

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