嵐の地中海沿岸にナガスクジラの死骸、イスラエル
【アシュケロンAFP=時事】イスラエル南部ニツァニムの海岸で18日、体長約17メートルのナガスクジラの死骸が打ち上げられているのが見つかった。AFPのカメラマンが19日、伝えた。同地域では、嵐によって大規模なタール汚染が発生している。≪写真はイスラエル南部アシュケロンで、浜辺に打ち上げられたナガスクジラの死骸の近くに集まった人々≫
16日から17日にかけて、イスラエルの地中海沿岸全域を強風と並外れた高波が襲った。北の隣国レバノンとの国境に近いロシュハニクラからガザ地区の北に位置する同国南部のアシュケロンに至る範囲で大量のタールが浜辺を汚染した。
シロナガスクジラに次いで世界で2番目に大きい哺乳類のナガスクジラ。死骸が発見されるのは珍しく、当初はタール汚染に起因するものだと考えられていた。
タールは、石油を船から積み降ろしていた最中か、嵐によって海底の古いタールが巻き上げられた際に漏出したとみられている。これによって多くの海洋生物が死んだ。今回死骸が見つかった全長16.9メートル、体重25トンと推測されるナガスクジラも、タール中毒で死んだとする説が浮上していた。
しかし、イスラエル自然・公園局は19日、専門家らは腐敗状況からアシュケロンに近いニツァニムの海岸で発見されたクジラは約2週間前に死んだと判断したと発表し、「クジラの打ち上げをタール汚染と結びつけることはできない」との見解を示した。
環境保護当局は汚染の原因究明を約束。また、このような事態はまれだと述べ、「長く、困難な」清掃活動が待ち受けているとした。複数のNGOからのボランティアらが、環境保護当局と共に、浜辺の清掃活動を始めている。【翻訳編集AFPBBNews】
最新ニュース
-
シリア大統領夫妻感染=容体は安定―新型コロナ
-
G大阪、新たに2人がコロナ陽性=Jリーグ
-
パナソニック、米ソフトウエア大手買収検討=数千億円規模
-
GoTo再開、地域ごとに=西村再生相
-
爆破予告通報を要求疑い=阪大院生を書類送検―大阪府警
写真特集
-
【競泳】池江璃花子
-
【アメフト】スーパーボウル
-
【競馬】最強の牝馬
-
【野球】「昭和の安打製造機」張本勲
-
【野球】吉田輝星
-
【ハンドボール】宮崎大輔
-
ディエゴ・マラドーナ
-
【始球式】「勝利の女神」たちの華麗なる舞い
最新動画
-
2021.03.08 20:31話題 特別展「大地のハンター展」、9日から開催
-
2021.03.08 19:28ニュース 医療従事者向けのワクチン接種公開 神奈川県
-
2021.03.08 17:59ニュース マッコウクジラ、常設展に 全身骨格に模型合体 上野・科博
-
2021.03.08 17:51ニュース 関西からクーデターに抗議