飼い主の存在、犬同士での遊びを後押し 米研究
【ワシントンAFP=時事】ペットとして飼育されている犬は、飼い主がそばにいて、犬のことを気にかけている時に、より犬同士で遊ぶ傾向にあるとの研究論文がこのほど、発表された。≪写真は資料写真≫
動物行動学者で、ドイツの専門誌「Animal Cognition(動物の認知)」に掲載された論文の筆頭著者であるリンジー・マーカム氏は9日、人が示す関心に飼い犬が応えることは、よく知られているとAFPに語った。
「しかし、人に見られていることが、犬たちの行動──今回の場合は犬同士の遊び──に影響を与えることを明確に示した研究はこれまで見たことがない」
米モンマス大学のマーカム助教(心理学)は今回、飼育期間6か月以上の犬10組を対象に実験を行った。
研究者らは、「飼い主がいない場合」、「飼い主はいるが犬を無視している場合」、「飼い主が犬を気にかけ、言葉で褒めたりなでたりしている場合」の3通りの条件下で、犬たちの行動を記録した。実験は7日間にわたって行われ、それぞれの条件が3回ずつ繰り返された。
「実験の結果、飼い主が気にかけることで、犬の遊びが促される様子は全体的に見て取れた」とマーカム助教は話す。「プレイングバウ」と呼ばれる上半身を伏せておしりを高く上げる姿勢、おしりを相手に押し付ける行為、さらにはじゃれ合い、追いかけっこ、あまがみなど、その頻度と強度がいずれも高まったと説明した。
研究者らは、考え得る理由をいくつか挙げている。
一つは、幼い子どもが自分のできることを親に見せたがるのと同様に、飼い主からの注目は犬が求めるご褒美だというもの。
飼い主が犬を安心させるという見方もある。動物たちは遊びを通じて絆を強めるが、時に緊張が生まれ攻撃的になることもある。人がそばにいれば、けんかに発展したとしても安心というわけだ。
その他、飼い主の存在が周囲の雰囲気をよくするきっかけとなり、愛情ホルモンのオキシトシンが放出されてポジティブな気分が高まり、それが遊びという形で表れるということも考えられるという。【翻訳編集AFPBBNews】
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