2021-01-14 20:13社会

工藤会総裁に死刑求刑=市民襲撃「指示」―福岡地裁

 特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)が一般市民を狙った四つの事件で殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われた同会総裁の野村悟(74)、ナンバー2の田上不美夫(64)両被告の論告求刑公判が14日、福岡地裁(足立勉裁判長)であった。検察側は「絶対的な上命下服の指揮命令系統を利用し、配下組員に犯行を指示、実行した」と述べ、野村被告に死刑を求刑した。
 田上被告については、「意思決定に関与し、重要な役割を果たした」とし、無期懲役と罰金2000万円を求めた。
 論告で検察側は、一般市民を標的としたことを「工藤会特有の凶悪さの発現」とし、北九州市の元漁協組合長=当時(70)=射殺事件については、「大規模港湾事業の利権という莫大(ばくだい)な利益を得ることをもくろんだ極めて利欲的な犯行」と述べた。
 両被告は一貫して無罪を主張しており、弁護側の最終弁論は3月11日。
 起訴状によると、両被告は1998年2月18日、組員と共謀し、北九州市小倉北区の路上で男性元組合長を射殺。2012年~14年に福岡県警の男性元警部や女性看護師、男性歯科医を襲撃して重傷を負わせたとされる。 
[時事通信社]

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