2021-01-08 17:26国際

慰安婦訴訟、日本政府に賠償命令=「断じて受けず」、韓国に抗議―「主権免除」せず

 【ソウル時事】韓国の元慰安婦らが日本政府を相手に損害賠償を求めた訴訟で、ソウル中央地裁は8日、原告側の訴えを全面的に認め、日本政府に請求通り1人1億ウォン(約950万円)の支払いを命じる判決を下した。日本政府は「断じて受け入れることはできない」と強く反発し、韓国政府に抗議。元徴用工問題で悪化した日韓関係は再び厳しい局面を迎えた。
 訴訟では、他国の裁判権に国家は服さないとする国際法上の「主権免除」の原則が適用されるかが焦点だった。判決では元慰安婦に対する日本政府の「反人道的行為」を認定し、「不法占領中だった韓(朝鮮)半島内で行われた」として「例外的に裁判権はある」と判断した。
 韓国で元慰安婦が日本政府を相手に起こした訴訟で判決が出たのは初めて。13日には別の元慰安婦による同様の損害賠償請求訴訟の判決が予定されている。
 日本政府は「韓国の裁判権に服することは認められない」として、訴訟は却下されるべきだとの考えで審理を全て欠席。加藤勝信官房長官は8日の記者会見で、判決は「極めて遺憾だ」と表明し、主権免除の原則から控訴しない方針を示した。判決は確定する見通し。 
[時事通信社]

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