2020-10-20 21:07国際

五輪攻撃、高官は関与否定=ロシア軍情報機関GRU―サイバーや暗殺で暗躍

 【モスクワ時事】英政府は19日、ロシアの情報機関が東京五輪・パラリンピックの関係団体などに対し、サイバー攻撃を仕掛けていたと発表した。一方、ロシア通信によると、ペスコフ大統領報道官は20日、ロシアの情報機関は五輪を含め、いかなる攻撃にも関与していないと否定した。
 攻撃を指揮していたと名指しされたのは、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)。サイバー攻撃のほか、暗殺や他国の情勢不安定化などさまざまな工作に暗躍している疑惑が指摘される。
 ロシアには旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後継機関である連邦保安局(FSB)や対外情報庁(SVR)など複数の情報機関があるが、ソ連時代から存在するGRUは軍の情報機関。2018年に英南部ソールズベリーで元ロシア情報員が旧ソ連の軍用神経剤「ノビチョク」によって襲撃された暗殺未遂事件では、GRU情報部員2人が容疑者と断定された。
 GRUはかつて軍事情報の収集や特殊作戦を主に担当していたが、近年は分野を拡大し、サイバー攻撃への関与が目立つ。16年の米大統領選介入をめぐっては、サイバー攻撃を仕掛けたとして、米当局がGRU情報部員12人を起訴した。
 GRU内では「74455部隊」がサイバー攻撃を担当。この部隊は18年2月に韓国で開かれた平昌冬季五輪や17年のフランス大統領選などでも攻撃を仕掛けたとされる。ロシアは一貫して関与を否定しており、今回も「信用を失墜させるためのさらなる一歩」(スルツキー下院外交委員長)と反発している。 
[時事通信社]

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