2020-10-16 10:36World eye

年齢はただの数字、衰え見せぬ男子テニス「ビッグ3」

【パリAFP=時事】全仏オープンテニス男子シングルスは、34歳のラファエル・ナダル(スペイン)の13回目の優勝で幕を下ろし、盟友にしてライバルのロジャー・フェデラー(スイス)も「スポーツ界における最大の偉業の一つ」とたたえた。しかし彼らを追い越したい野心を胸に秘める選手たちにとっては、またしても突き刺すような痛みを味わわされる結果だった。≪写真は全仏オープンテニス、男子シングルス決勝を制し、試合後のロッカールームでトロフィーを抱えポーズを取るラファエル・ナダル。フランステニス連盟提供≫
 これで四大大会(グランドスラム)の勝利数をフェデラーに並ぶ20勝に乗せたナダルは、30代でのグランドスラム勝利数を6としている。世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)も全17勝のうち5勝、39歳のフェデラーも4勝を30歳の誕生日を迎えてから獲得している。
 こうした数字は、男子テニスの「ビッグ3」とほかの選手との差を如実に表している。
 決勝でジョコビッチに6ー0、6ー2、7ー5で圧勝し、優勝を果たしたことで、ナダルはジョコビッチと同じ2000年代、2010年代、2020年代の全てでグランドスラムを制した選手となった。
 ローラン・ギャロス(全仏オープン)での戦績を100勝の大台に乗せ、敗戦はわずか二つしかないナダルは、それでもグランドスラム最多優勝者としての引退にこだわりはないと強調している。
 「誰よりもグランドスラムを勝った選手としてキャリアを終えられたら、それは最高だ」「しかし、今回はノバクが勝った、ロジャーがまた一つ取ったといったことをずっと考えて過ごすつもりはない」
 「隣の人が自分より大きな家を建てたとか、大きなボートや良い電話を買ったとかいったことに常に不満を抱いているわけにはいかない」「もちろん数字は気にする。ロジャーに数字で並べたというのは自分にとって大きなことだ」「だけど、そういうことはキャリアを終えるときにまた振り返ろうじゃないか。僕らはまだ現役だ。これから何が起こるかは分からない」

■男子テニスを掌握する「ビッグ3」
 膝を手術して全米オープンテニスと全仏を回避したフェデラーは、ナダルについて、「お互いの存在が刺激になって高め合ってきた」と信じている。
 3人の中で一番若い33歳のジョコビッチは、1969年のロッド・レーバー氏以来となるグランドスラム全4大会での複数回優勝の記録は逃したものの、20勝の記録は更新できると信じている。
 「もう遅すぎると思ったなら、今すぐキャリアに幕を下ろすよ」「自分もナダルもフェデラーも、もう終わったと何度も言われたが、そのたびに復活してまだ世界最高だと証明してきた」「僕の目標は変わらない。歴史的なランク1位と、グランドスラムのタイトル数だ」
 ジョコビッチは今週更新されたランキングで、1位在位が290週となり、フェデラーの最多310週を十分視界に捉えている。
 しかしナダルとジョコビッチ、フェデラーがグランドスラムを席巻しているということは、いつもタイトルに手が届かない若手が悔しい思いをため込んでいるという意味でもある。
 フェデラーがグランドスラム初制覇を果たした2003年のウィンブルドン選手権後、ビッグ3の優勝は69回中57回で、全員が決勝進出を逃したことは6回しかない。直近では全米のドミニク・ティエム(オーストリア)対アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)戦がその一つだが、ナダルとフェデラーは欠場し、ジョコビッチは失格だったという注釈が付く。ジョコビッチに関しては、ナダルとの決勝に敗れるまではその試合が2020年唯一の黒星で、37勝を積み重ねていた。
 全仏準決勝で5セットの激闘の末、ジョコビッチに敗れたステファノス・チチパス(ギリシャ)も、勢力図はいずれ変わると考える一方、時期に関しては控えめな見方をしている。
 「ビッグ3は長い間君臨しているが、5~6年後も同じ状況が続いているとは思わない。そう信じている」【翻訳編集AFPBBNews】

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