2020-09-16 12:18World eye

米西部山火事の爪痕、銃を手に家財守る市民も

【エスタカーダAFP=時事】米西部を襲った山火事で、オレゴン州ポートランド南東のエスタカーダ中心部は濃い煙に覆われた。避難指示が解除されると、まだ悪臭が残る中自宅に戻り、強盗を防ぐためパトロールする市民の姿が見られた。≪写真は米オレゴン州エスタカーダのトレーラーハウスに戻ったマージ・ワイアットさん≫
 マット・ワッツさんは、半自動小銃を手に、腰には拳銃を着け自宅の警備にあたる。略奪を防ごうというのだ。
 「無線からは、略奪犯と放火犯のことしか聞こえてこなかった。家に火が回る恐れがないと思ったので、自ら警備して守ることにした」とワッツさんは語る。
 数日にわたり、オレゴン州の山火事は急進左派の放火によるものだとするうわさが広まった。米連邦捜査局(FBI)ポートランド支局は、捜査したが事実でないことが分かったと明らかにしている。
 しかしジェームズ・スミスさん(29)は、強盗は現実のもので、先週8日から12日の間に約1万5000ドル(約160万円)相当の家財が盗まれたと語った。
 ジェームズさんは、近所の人々と協力している。「お互いの家を見守るため、時間をずらして外に出ている。だがそれ以外の時間帯は、防犯カメラに頼るしかなかった」と、ジェームズさんは犯行の様子が映った画像を指しながら言った。

■焼け落ちたトレーラーハウス
 焼け落ちたトレーラーハウスを見つめ、マージ・ワイアットさん(70)は涙をこらえながら「大したことない。前に進まないと」と言った。
 エスタカーダでトレーラーハウス暮らしをしていたワイアットさんは、同州で大規模な火事が発生した時、50キロほど避難した。
 ワイアットさんのトレーラーハウスは、道路そばの緑あふれる丘にある。同じ並びの家はすべて焼き尽くされたが、わずか10メートル先の家は無傷で残ったという。
 まだ丘から煙が上がる中、ワイアットさんは夫のマルセリーノ・マセダさんと共にトレーラーハウスに戻った。焼け残ったものなら何であれ、拾うつもりだった。
 しかし、灰の中にはほとんど何も残っていなかった。見つかったのは、部分的に溶けた時計やすすけたブレスレット、指輪などだ。
 かつて介護人として働いていたワイアットさんは、少なくとも誰もけがをしなかったことはうれしいが、もう戻って来たくはない、と話した。【翻訳編集AFPBBNews】

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