2020-09-12 16:07政治

官房長官の後任人事に関心=萩生田、森山、梶山氏らの名

 自民党総裁選で優位に戦いを進める菅義偉官房長官が新首相に指名された場合の後任に注目が集まっている。支援を受ける主要派閥から抜てきするのか、自らの個人的つながりを含め適材適所を意識するのか。各派の水面下の綱引きは激しさを増している。
 菅氏は12日、日本記者クラブ主催の討論会で、官房長官に求められる資質について「全体を見なければならない。そうした総合的な仕事ができる人がいい」と指摘した。
 官房長官人事への関心が高まるのは、2012年の第2次安倍政権発足以降、安倍晋三首相の懐刀として政権を支えてきた実績があり、「余人をもって代え難い」との印象が強いためだ。各派からは既に複数の名前が挙がっている。
 「幹事長か官房長官を取らないと」(ベテラン議員)と息巻く最大派閥の細田派で浮上しているのは萩生田光一文部科学相だ。萩生田氏は安倍首相の側近。同時に官房副長官として菅氏に仕えた経験もあり、気心が知れているという安心感を指摘する声がある。
 安倍首相の盟友である麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派の河野太郎防衛相も官房長官候補の一人と目される。河野氏は菅氏と同じ神奈川県選出。知名度、発信力に定評があり、「起用したらすぐに衆院解散だろう」(中堅議員)とみる向きもある。
 竹下派にも副長官として菅氏を支えた加藤勝信厚生労働相がいる。そつのない仕事ぶりを評価する声は少なくない。
 一方、個人的なつながりも無視できない。
 菅氏は先の通常国会を二階俊博幹事長、森山裕国対委員長との連携で乗り切った。3人とも地方議員出身のたたき上げ。森山氏の安定した国会運営に対する菅氏の信頼は厚く、二階派幹部は「森山氏が官房長官に就けば政府と党の意思疎通がしやすくなる」と語る。
 自民党内では、無派閥の梶山弘志経済産業相が有力との見方もささやかれる。菅氏が師事した故・梶山静六元官房長官の長男で、長く近い関係にあるからだ。ある閣僚経験者は「派閥均衡の人事でなくなるからイメージがいい」と指摘する。
 菅氏が自らの後任を選ぶ基準は新内閣のカラーを左右することになる。仮に派閥の意向を重視すれば、「派閥政治に逆戻り」との印象が広がる可能性もあり、難しい判断を迫られそうだ。 
[時事通信社]

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