2020-07-10 23:44国際

世界遺産アヤソフィアはモスク=「共存の象徴」損なう恐れ―トルコ

 トルコの裁判所は10日、キリスト教会とモスク(イスラム礼拝所)の特徴を併せ持つイスタンブールの世界遺産アヤソフィアについて、1930年代のモスクから博物館への地位変更は無効だという判断を示した。エルドアン大統領はこれを受け、アヤソフィアをモスクとして運用する方針を示した。キリスト教徒が多い各国の反発は必至だ。
 アヤソフィアは政教分離を進めたトルコ初代大統領アタチュルクの下で無宗教の博物館となり、トルコにおける「異文化共存の象徴」と見なされてきた。しかし、国内のイスラム勢力を支持基盤とするエルドアン大統領は10日、モスクに戻して「礼拝の場」にすると表明。「共存の象徴」としての価値が損なわれる恐れがある。
 アヤソフィアは6世紀にビザンツ帝国がギリシャ正教の総本山として建立。15世紀、オスマン帝国の支配下でモスクに改装された。イスラム教は偶像崇拝を厳しく禁じていることから、再びモスクとして運用されるようになると、館内のモザイク画などが消し去られる事態も懸念される。 
[時事通信社]

最新ニュース

写真特集

最新動画