2020-07-08 15:39国際

「26年独裁」現職に反発拡大=ベラルーシ大統領選まで1カ月

 【モスクワ時事】旧ソ連構成国ベラルーシの8月9日の大統領選まであと1カ月となった。現職のルカシェンコ大統領(65)が6選を目指しているが、有力対抗馬を排除するなど強権的な政治手法を取り続けるルカシェンコ氏への反発がかつてなく強まっており、混乱も懸念されている。
 ルカシェンコ氏は6月下旬、「ベラルーシで革命は起こり得ない」と述べて反体制勢力をけん制。隣国ウクライナで2014年に起きた政変に触れ、同様の政変を阻止するためにベラルーシ政府は「全力を尽くす」とも語った。
 ベラルーシでは大統領選に出馬表明したブロガーが5月に拘束され、6月18日にはルカシェンコ氏の有力対抗馬と目されていたロシア系銀行元頭取のビクトル・ババリコ氏(56)がマネーロンダリング(資金洗浄)などの疑いで捜査当局に拘束された。ババリコ氏拘束を受けて支持者が全国で街頭デモを行ったが、治安当局が参加者を拘束。人権団体によれば、拘束者は全国で360人超に上った。現地筋によると、街頭デモは沈静化したが、大統領選が近づけば再び活性化する可能性がある。
 1994年から大統領を務め、「欧州最後の独裁者」とも呼ばれるルカシェンコ氏は反体制派を弾圧して強権体制を敷いてきた。しかし26年間にわたり権力を握り続け、新型コロナウイルスをめぐり「ウオッカが有効」などと異様な言動を繰り返してきたルカシェンコ氏への不満は高まっている。
 ベラルーシは近年、ロシアが経済面などで統合深化を迫っていることに反発。対ロけん制のため欧米への接近を図っていたが、大統領選の対抗馬排除などにより欧米との関係悪化は避けられそうにない。ルカシェンコ氏は6月に2回も訪ロするなど、ロシアに接近する動きも見せている。 
[時事通信社]

最新ニュース

写真特集

最新動画