2020-07-08 14:53国際

コロナ軽視、経済偏重不変=陽性判明のブラジル大統領

 【サンパウロ時事】新型コロナウイルスを「ちょっとした風邪」と軽んじてきたブラジルのボルソナロ大統領(65)が検査で陽性反応を示したことが7日、判明した。同氏は、症状はほとんどないと強調し、公邸にこもって執務を続ける構えだが、経済偏重の姿勢を変えるそぶりは見せていない。
 マスク姿で大統領公邸に詰め掛けた報道陣の前に現れたボルソナロ氏は、「私はまったく大丈夫」と何度も健康状態に問題はないと強調。「経済が機能しなければ自殺など別の原因で命を落とす人が出てくる」と力説し、改めて「ウイルス封じ込め」に反対の立場を表明した。
 興が乗ると「新型コロナは雨のようなもの。あなたに(雨粒が)当たるかもしれないが、当たらない人もいる」とボルソナロ節も飛び出したが、顔は土気色。会見の最後には記者団と数メートル距離を取ってからマスクを外し、「私を批判する人は続けて構わない。言論の自由があるから」と余裕をアピールした。
 会見をテレビで見たサンパウロ市在住の日系3世サラ・トクヨシさん(27)は「彼の感染は偶然ではない。(マスク着用など)衛生当局の指示に従わなかったからだ。これに懲りてならず者のような行いを改めてほしい」とあきれ顔だ。マスクを外して取材に応じたボルソナロ氏の言動を捉え、記者らを無用な感染の危険にさらしたと指摘するメディアもあった。
 ブラジルではこの日、感染者が前日から4万5305人、死者が1254人増加。感染者数は約167万人、死者は約6万7000人に達している。 
[時事通信社]

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