2020-07-07 19:47国際

新型コロナ「空気感染の恐れ」=公開書簡で対策要請―日欧米など32カ国の専門家

 【ワシントン時事】全世界の感染者が1100万人を超えた新型コロナウイルスについて、日本や欧米など32カ国の専門家239人は6日、世界保健機関(WHO)や各国の保健当局に対し、「ウイルスが空気感染する可能性」を警告する公開書簡を出した。飛沫(ひまつ)や接触による感染に主眼を置いた従来の対策に加え、公共施設に換気設備などを導入するよう求めている。
 公開書簡は、新型コロナ感染経路に関するこれまでの研究で、飛沫や接触を通じたものでないとみられる感染が報告されていると指摘。インフルエンザと同様、新型コロナも「同じ場所にいる人々が(空気中に漂う)ウイルスを吸い込み、感染し発病する可能性がある」と警鐘を鳴らした。
 WHOなど保健当局はこれまで、特殊な環境を除いて空気感染の恐れはないとしてきた。公開書簡は、新型コロナ対策として推奨される手洗いや社会的距離の確保は「適切だ」としつつも、「とりわけ人混みや換気設備が不十分な場所で、感染者が出すウイルスを含む呼気から身を守るには不十分だ」と断じた。
 その上で、空気感染を念頭に置いた予防策としては「公共施設や職場・学校での十分かつ効果のある換気設備導入」「換気設備への高機能フィルターや殺菌装置の搭載」「公共交通機関などでの混雑回避」を提唱。「多くの建物では、複数のドアや窓を開けるだけで空気の循環が劇的に良くなる」と呼び掛けた。 
[時事通信社]

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