2020-07-04 13:07社会

「救助来ない」、震える避難者=河川氾濫、住宅街のむ濁流―熊本

 熊本、鹿児島両県の一部に大雨特別警報が出た4日、熊本県球磨村では1級河川の球磨川が氾濫し、濁流が周囲の住宅街をのみ込んだ。自宅2階まで浸水し、屋根の上に避難した女性は携帯電話を手に「まだ救助が来ない」と声を震わせた。
 熊本県人吉市の球磨川沿いにある温泉旅館の50代の女将(おかみ)は、家屋の2階まで水が迫り、屋根の上で救助を待ったという。電話取材に対し、「ここまで雨がひどくなるとは思わなかった」と切迫した様子で語った。
 美容室を営む人吉市の女性(61)は同日未明、球磨村に暮らす友人からの電話で川の氾濫を知った。スマートフォンで撮影し、送ってくれた写真には、同村で経営する店が屋根近くまで水没し、近隣の住宅も水に漬かった様子が映っていた。「湖みたいだった。こんなの初めてです」と驚き、「朝まで雨と雷がひどく、一睡もできなかった」と振り返った。
 同県八代市危機管理課によると、球磨川沿いにある市の坂本支所は1階が浸水し、2階と3階に避難者が集まった。市内では橋が流失し、消防車両も水没した。住民の避難状況の確認もままならないといい、担当者は「救助要請や安否確認の連絡が殺到しているが、固定電話も携帯電話もつながりにくい」と話した。
 「命の危険を感じる」。ツイッターには「#球磨川氾濫」のハッシュタグ(検索用の目印)付きで、街中を濁流が流れる様子や、住宅の1階部分が浸水している動画や写真が多数投稿された。中には「避難しようにもコロナ対策も考えなきゃ」と新型コロナウイルスを懸念する書き込みも見られた。 
[時事通信社]

最新ニュース

写真特集

最新動画