2020-05-22 18:42TOPICS

革新投資機構、1.5兆円投資へ=夏以降に傘下2ファンド

産業革新投資機構(JIC)の社長に就任し、記者会見する横尾敬介氏=2019年12月10日、東京都千代田区
産業革新投資機構(JIC)の社長に就任し、記者会見する横尾敬介氏=2019年12月10日、東京都千代田区

 官民ファンド、産業革新投資機構(JIC)の横尾敬介社長は22日、オンラインによるインタビューに応じ、6月末にも総額1兆5000億円の資金枠が固まると明らかにした。第1弾として、ベンチャー企業と中堅・大企業、それぞれに投資する二つの傘下ファンドを夏以降に設置する見通し。新型コロナウイルス危機後をにらみ、産業活性化・再編に向けた投資に乗り出す。
 政府の認可を経て、JICは6月末にも最大1000億円を増資する。横尾氏は既存の政府保証枠などと合わせ、「1.5兆円が投資可能になる」と語り、個別出資を実施する傘下ファンドの設置を急ぐ意向を示した。
 JICは最初にITや医薬バイオ分野などの新興企業に投資する「ベンチャーキャピタル」(VC)を1000億円規模で設置。続いて中堅・大企業の事業買収などに当たる「未公開株投資ファンド」(PE)を数千億円規模で設ける計画。横尾氏は「(認可を得られれば)VCは7月にも、PEはその1~2カ月遅れで立ち上げたい」と語った。
 コロナ危機で運輸・観光業、部品メーカーなどが経営難に陥っており、政府はJICなどの公的資金による優先株出資などで企業の財務基盤を強化する。横尾氏は「有効な手段だ」と評価。JICが打撃を受けた中堅・大企業に「再編などを前提に資本を入れる役割も担い得る」との見方を示した。
 第2弾の傘下ファンドについては「民間主体のファンドに一部出資する形もある」と指摘。社会貢献やインフラ支援に関する投資を検討例に挙げた。コロナ危機でデジタル化への対応も一層迫られるとして「変革を促す資金提供も進めたい」と述べた。 

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