2020-05-22 11:56World eye

マレーシアのウミガメ産卵地、繁殖目指し卵の取引全面禁止へ

【クアラルンプールAFP=時事】マレーシアで、ウミガメの主要産卵地となっている北東部トレンガヌ州は、絶滅が危ぶまれているウミガメの繁殖を促進するため同州での卵の取引を禁止する方針だと、当局が21日、明らかにした。≪写真はマレーシア・トレンガヌ州の州都、クアラトレンガヌの市場でウミガメの卵を売る人≫
 トレンガヌ州ではウミガメが岸をはい、海辺に卵を産み落とす姿がよく見られる。ふ化した赤ちゃんが手足をばたつかせながら海に向かう様子を見ようと、大勢の観光客が集まる。
 しかしウミガメの肉や甲羅が狙われ、その数はここ数十年で急減。卵の不法な採取が横行していることも、大きな脅威となっている。
 トレンガヌ州は動物保護団体から圧力を受けながらも、一部の種の卵の取引を容認し続けてきた。卵は地元で人気の珍味であり、市場で公然と販売されている。
 同州のある政治家はAFPに対し、「同州に来るあらゆる種類のウミガメの数が激減したため」、卵の取引を年内に全面的に禁止することを当局が決定したと明かした。
 その上で、「海洋生物を救い、環境を守り、州の観光収入の増加の一助になることを期待している」と述べた。ただ、禁止規定に違反した場合の罰則については言及しなかった。
 マレーシアでは、ウミガメなどの生物をめぐる取り決めが、各州で独自に行われている。ボルネオ島北部のサバ州やサラワク州などでは既に、ウミガメの卵の取引が禁止されている。
 トレンガヌ州では、ウミガメの卵に催淫効果があると考える人もおり、卵の販売や食べることが地元の文化の一部となっていることから、取引禁止の徹底には困難も予想される。【翻訳編集AFPBBNews】

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