2020-03-31 13:09World eye

仏、新型コロナ感染者をTGVなどで大規模移送 流行地でICU確保へ

【ナンシーAFP=時事】フランスでは29日、新型コロナウイルスの感染拡大により集中治療室(ICU)の不足が深刻な懸念となっている東部の病院から、感染者数が比較的少ない西海岸や隣国ドイツの病院へ患者の大規模移送が行われた。関係当局は今後数日間で重症例がさらに増加するとみて、警戒を強めている。≪写真は仏東部ミュルーズで、高速鉄道TGVの特別列車に新型コロナウイルス感染症の患者を運び入れる救急医療チーム≫
 これまでで最大の移送作戦は、仏国内でも最も感染者が集中している東部ミュルーズとナンシーの病院から、高速鉄道TGVの特別列車で西海岸まで患者36人を運ぶというもの。病院関係者は29日未明から警察や軍の警備の中で、数時間かけて1車両に4人ずつ患者を乗せた。
 「病床を空けなければならない。これは絶対に必要なことだ。患者数は増加し続けている」と北東部メッス近郊の救急当局者は述べた。
 同じく東部のストラスブールにはドイツ軍の軍用機が初めて派遣され、患者2人が独南部ウルムの病院に移送された。
 アメリ・ドモンシャラン仏欧州問題担当相によると、現在およそ80人のフランス人感染者がドイツ、スイス、ルクセンブルクの病院に入院している。
 ICUに入院中の重症患者は、仏全土で4600人を超えている。多くは呼吸器に深刻な症状があり人工呼吸器が必要だが、関係者によれば間もなく機器の不足に直面する恐れがある。
 エドゥアール・フィリップ首相は28日、新型ウイルス流行前の1月時点で約5000床しかなかったICUの増床に政府が取り組んでおり、近くベッド数は1万4000床に増えると語った。
 首都パリの空港には29日、中国からマスク550万枚や医療機器が空輸された。だが、仏政府は医療従事者用だけでも毎週4000万枚のマスクが必要だとの見方を示している。
 フランスでは今月、感染拡大を抑制する目的で17日から厳しい外出禁止措置が敷かれている。この措置は4月15日までの延長が決まっている。【翻訳編集AFPBBNews】

最新ニュース

写真特集

最新動画