2020-02-29 20:44国際

マレーシア新首相にムヒディン氏=マハティール氏は異議

 【クアラルンプール時事】マレーシア王室は29日、国王がムヒディン前内相(72)を第8代首相に任命したと発表した。3月1日に宣誓式を行う。国王が連邦議会下院の全議員222人から意見聴取した結果、ムヒディン氏が過半数の支持を得ると判断したとみられる。
 ムヒディン氏は、2月24日に首相を辞任したマハティール氏(94)の側近で、マレーシア統一プリブミ党(PPBM)の事実上の総裁を務める。
 マハティール氏は、アンワル元副首相への政権禅譲をめぐり与党連合の希望連盟が分裂した責任を取って首相を辞任。ムヒディン氏は、アンワル氏への禅譲を阻むために希望連盟を離脱した勢力の一人だった。
 首相候補には、希望連盟が推すアンワル氏と、希望連盟から分裂した勢力や最大野党の統一マレー国民組織(UMNO)などが支持するムヒディン氏が立候補。希望連盟は29日午前に候補者をアンワル氏から急きょマハティール氏に変更して他党に支持を呼び掛けたが、態度を明らかにしていなかった東マレーシアのボルネオ島の地域政党がムヒディン氏支持に回ったもようだ。
 ムヒディン氏の首相任命を受け、前回の総選挙で敗れたUMNOが選挙を経ずに政権入りすることに国民が反発する可能性がある。また、UMNOには汚職事件で訴追されているナジブ元首相らが所属。ムヒディン氏はナジブ氏に批判的な立場だが、UMNOに自身への支持を呼び掛けたため、今後難しいかじ取りを迫られそうだ。
 一方、マハティール氏は29日深夜、「(自身が)過半数の114議員の支持を得ている」とする支持議員リスト付きの声明を発表し、国王に異議を申し立てる考えを明らかにした。 
[時事通信社]

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