2020-02-24 20:55国際

絶大な支持も与党内対立防げず=「APECまで」実現できず―マレーシア首相

 【クアラルンプール時事】マレーシアで国民や与野党から絶大な支持を集めるマハティール首相が24日に辞職した。94歳と高齢ながら健康上の問題もなく、同国が議長国を務めるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれる11月までの続投も宣言していた。しかし、後継首相をめぐる与党連合内の対立を防げず、政局を混乱させた責任を取る道を選んだ。
 マハティール氏はマレーシア初の政権交代で2018年5月に首相に返り咲いた後、前政権関係者の汚職摘発や日本をモデルにした「ルックイースト(東方)政策」の再活性化などに尽力した。
 一方、与党連合の合意に沿って早期の政権禅譲を望むアンワル元副首相に対し、マハティール氏は「前政権が積み残した問題を解決した後」などと言葉を濁し続けた。これには両氏が長年政敵同士だったことが関係している。マハティール氏は「アンワル氏が後継首相になることに不満」という見方も絶えなかった。
 マハティール氏のこうした態度が、与党連合でマハティール氏の首相任期全うを望む派閥とアンワル支持派閥の激しい対立を生んだ。しかし、マハティール氏が関係修復に乗り出すことはなく、最終的には主要野党までマハティール氏の首相続投を旗印に掲げる政界再編構想に加わり、与党連合の分裂を招いた。
 新型コロナウイルスのまん延で観光業や製造業を中心にマレーシア経済は打撃を受けている。マハティール氏は政府が指導力を発揮すべき時期に政局を混乱させた責任を取って辞職したとみられる。自身への党派を超えた高い支持があだとなり、退任時期が想定より早まってしまった。 
[時事通信社]

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