2020-02-24 07:41スポーツ

菅野、進化して五輪へ=フォームで試行錯誤―五輪・侍ジャパン(下)

 昨年11月のプレミア12で世界一に輝いた侍ジャパン。その歓喜の輪の中に、日本のエースと期待された巨人の菅野智之投手(30)の姿はなかった。昨季は腰痛などに苦しみ、離脱を繰り返した。そして、東京五輪を見据えた国際大会にも選出されることはなかった。
 「昨年の悔しさはもちろんあるけど、以前の状態を追い求めてもしようがない。年々、体も変化していく中で難しい。ただ、進化することはできる。やっていきたいし、やれると思う」
 その「進化」の一つとして、オフから新たなフォームに取り組んでいる。ノーワインドアップで腕から始動し、グラブが顔付近の高さになってから左脚を上げる投げ方で、体の軸を安定させるのが狙いだ。
 19日のフリー打撃登板では最速150キロを計測し、カーブ、スライダーの変化にも手応えがあった。ただ、菅野は「たとえ今のフォームのままで開幕しても、そのフォームでずっといくとは限らない。いろいろな微調整、その日の体調によって変えていく可能性もある」。キャンプで試行錯誤してきた右腕は、今後もベストの形を模索していく。
 「東京五輪(開催)が決まってからずっと目標だった。しっかり覚悟を持って、シーズンに入りたい」。日本に巡ってきた夏の大舞台でマウンドに立つことを信じ、さらなる進化を目指す。
 ◇稲葉監督、精力的に視察=じっくり見極め24人選考
 野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(47)は2月、沖縄と宮崎でキャンプを張る12球団を精力的に回っていた。今夏の東京五輪を見据え、協力を仰ぐ各球団の首脳陣や関係者、選手へのあいさつが一番の目的。一方で、各球団の練習を見ながら、6月上旬に発表予定の代表選びについて考えを巡らせているようだった。
 「人数が減るというのが一番大きなこと。その中でどういう選手を選ぶか。一人一人の役目が非常に大きく変わってくる」。昨年11月のプレミア12のメンバーは28人で、五輪は24人に減る。野手なら複数ポジションを守れる選手が貴重な存在となり、投手ではワンポイントのような救援を選びにくい。「チームをどうやってバランスよく24人に絞っていくか、しっかり考えたい」と話す。
 稲葉監督はプレミア12のメンバーが選考の土台になることを明言している。ただ、けがなどの影響でプレミアには選出されず、五輪で新たに加わりそうな選手もいる。ソフトバンクでは先発候補の千賀、主軸候補の柳田と直接話して状態を確認。巨人では先発の柱になり得る菅野の現状などについて、原監督から聞く場面もあった。
 「オープン戦、シーズンをしっかりと見ながら、選んでいきたい」と稲葉監督。金メダルを獲得するための陣容をじっくりと見極めていく。 
[時事通信社]

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