2020-02-19 16:09経済

新型肺炎で旅行控え=日本人まで―観光業界は三重苦

 新型コロナウイルスによる肺炎が広がり、観光業界が三重苦に直面している。日韓関係の悪化で日本を訪れる韓国人が大幅に減少している上、新型肺炎の影響で足元は中国人客も減っている。感染を防ぐため、日本人の間で遠出を控える動きも出ており、国内、海外旅行とも痛手を被っている。
 毎年多くの観光客が押し寄せる札幌市の「さっぽろ雪まつり」。実行委員会によると、11日まで開かれた今年の来場者は約202万人で、前年から約70万人も減少した。中国から訪れる団体客が大幅に減り、航空便の運休・減便が続く韓国人客も少なかった。
 清水寺に近く、沿道に土産物店などが並ぶ京都・東山の産寧坂。これまでは平日も観光客で混み合っていたが、最近はめっきり減った。漬物店の女性従業員は「(訪日客が少なかった)10年前に戻ったようだ」とため息をつく。大阪市のたこ焼き店の男性店主は「中国人客は半分になった。日本人も減っている」と窮状を訴える。
 日本人の観光にも影響が及び始めている。旅行大手によると、中国ツアーの中止に追い込まれただけでなく、東南アジア向けなどでもキャンセルが増加。大学生の海外旅行をめぐっては、新型肺炎を懸念し、行き先をアジアから欧州に変更する動きが目立つという。
 日本国内でも、人が集まる観光地などを訪れる旅行はキャンセルが出ている。JTBは「春の大型連休の予約申し込みも鈍い。新型肺炎の影響がどこまで続くのか様子見している客が多いようだ」と指摘し、影響が長引くことを懸念している。 
[時事通信社]

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