2020-02-14 08:32World eye

北半球の「異常高温日」 2100年までに4倍増か 研究

【パリAFP=時事】2015年に採択された地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の目標に向けて人類が温室効果ガス排出量を削減できたとしても、北半球の猛暑日と熱帯夜の日数は今世紀末までに現在の4倍となる可能性があるとの研究結果が11日、発表された。≪写真は資料写真≫
 日中と夜間の気温が異常に高い状態が24時間続くと、日没後も人体が冷却される機会を得ることができず人の健康にとって重大なリスクとなる。
 今回、中国の研究チームが、北半球の気温データを1960年までさかのぼって分析した。人類の90%は北半球に暮らしている。
 分析の結果、昼夜ともに異常な高温を記録した日の発生頻度とその強度が、対象期間中に明白な上昇傾向を示していることが明らかになった。研究では、1日の気温の最高値と最低値が両方とも1960~2012年の記録の上位10%に入る日を数えた。
 研究チームは次に、地域別の気温データを使用して、将来に予想されるこうした異常高温日の発生日数と強度をモデル化した。
 モデル計算の結果、地球温暖化を2度未満に抑えるというパリ協定の目標に沿うよう温室効果ガスの排出量を抑制できたとしても、2100年までにこうした高温日が今の4倍となる可能性が高いことが明らかになった。
 研究チームによるとこの結果は、人類が異常な高温にさらされる日数が過去10年間の195億人日(人口×日数)から、2090年代には740億人日に増加することに相当するという。

■人為的排出量との「明らかな関連性」
 英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された論文の執筆者で、中国気象科学院のヤン・チェン氏と中国科学院大気物理研究所のジュン・ワン氏は「この増加傾向は将来においても継続し、加速する可能性が高い」と指摘する。
 さらには、人為的な温室効果ガスの排出量と異常高温日の増加との間に「明らかな関連性」が確認されたと、研究チームはAFPの取材で語った。
 チームは今後、昼夜の異常高温がもたらすリスクとその影響が、都市部の住民に対してより大きくなる可能性についても調べる予定だという。
 「昼夜の異常な高温が人の健康に大きく影響するのは、人体が回復する機会をほぼ得られない状況が続くためだ」と論文の執筆者らは説明している。【翻訳編集AFPBBNews】

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