2020-02-05 08:00地域

城の太鼓櫓初公開 兵庫県姫路市

 世界遺産で国宝の姫路城は、「太鼓櫓(やぐら)」を初めて一般公開する。高さ約18メートルの石垣の上に立ち、敵の侵入を防ぐために築かれた3室の櫓。22年ぶりに見学ルートとなる「帯の櫓」と併せて2月29日まで披露される。
 太鼓櫓は、関ケ原の合戦後に城主となった池田輝政が御殿を構えた備前丸の南東に位置し、城の東と南方面ににらみを利かせる。L字形の室内は約50平方メートル。高い防御機能を備え、壁には鉄砲狭間(さま)や石落としが設けられ、窓枠には城内では数少ない鉄格子がはめられている。
 江戸時代には「への櫓」と呼ばれていたが、時刻などを知らせる太鼓を保管していたことから、この名前となった。建造は、隣接する「りの門」と同じ1599年とされる。石垣の中は盛り土であるため、建物の重さで室内はやや斜めに傾く。
 同じ曲輪(くるわ)内の「帯の櫓」は、城内で最も高い石垣の上にそびえる。かつての御殿の一部が移築されたといわれ、畳敷きの部屋を中庭から見学できる。
 これまで冬の閑散期に実施してきた特別公開は、今回で32回目を迎える。姫路市立城郭研究室の工藤茂博学芸員は「(太鼓櫓は)お城の東側を特に守ろうとして、どれだけ労力をかけたかよく分かる施設。帯の櫓の移設してきた部分は、今はない姫路城の御殿がどんな感じであったか名残が分かる」とアピールしている。【もぎたて便】

最新ニュース

写真特集

最新動画