2020-01-29 23:46国際

中国感染者、SARS上回る=6000人超、死者は133人―新型肺炎

 【北京時事】中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者は29日、四川省でも初めて1人が確認され、国内で計133人に達した。感染者は6000人を超えた。2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)と比べ、国内感染者数で既に上回り、当時の全世界の感染者数も突破する勢いだ。
 SARSは02年11月に中国南部の広東省で発生し、情報が隠され03年に表面化するまで香港などに拡散。世界保健機関(WHO)によると、同7月の終息宣言まで世界の感染者は中国本土の5327人を含む8000人余りに上った。死者は世界で800人以上、うち中国で300人以上で、感染者の死亡率は10%程度だったとされる。
 国家衛生健康委員会の専門家・曽光氏は中国メディアの取材に「病例数でパニックになる必要はない」と指摘した。「SARSは重症が多く(1人が多数に感染させる)『スーパースプレッダー』が出現し、院内感染も著しかった」と解説。SARSに比べれば新型肺炎は症状が軽いと強調し、冷静な対応を求めた。
 ただ「人から人」の感染拡大をうかがわせる事例は後を絶たない。安徽省からの報道では、生後8カ月の乳児を含む1家6人全員が感染したほか、同じ会合に集まった20代の若者6人が集団感染した。最長14日とされる潜伏期間に、自覚症状がない感染者がウイルスを広める危険性が指摘されている。 
[時事通信社]

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