2020-01-29 12:54World eye

【検証】新型コロナウイルスをめぐる世界のデマ

【パリAFP=時事】中国・武漢で発生した新型コロナウイルスは世界各地に広がる一方で、世界の交流サイト(SNS)では根拠のないうわさが拡散している。≪写真は香港でマスクをしている歩行者≫
 AFPはSNS上で拡散しているうわさの一部を検証した。

■シドニーの食品は汚染されていない
 オーストラリアでは、新型コロナウイルス株に汚染された食品とそれらが発見されたとされるニューサウスウェールズ州シドニー市内の住所が記載されたリストが、フェイスブックに複数投稿され、何百回もシェアされた。
 だが、地元の保健当局はAFPの取材に対し、リストに記載された住所を訪れた人が危険にさらされたという事実はなく、名指しされた食品もニューサウスウェールズ州当局による回収や監視勧告対象となっている食品リストには含まれていないと語った。

■でたらめな死者数予測
 スリランカでは、医師らが新型ウイルスによる死者数が、武漢の全人口に相当する1100万人に達する可能性が高いと予測しているとする投稿が何千回もシェアされた。
 これは偽情報だ。中国当局はそのような予測を立てていない。
 この投稿はまた、中国のコブラの肉を食べることで新型ウイルスに感染する可能性があると説明しているが、これについても立証はされていない。

■新型ウイルスは食塩水では死なない
 呼吸器専門医である中国国家衛生健康委員会の鐘南山氏が、新型ウイルスの感染予防のため食塩水で口をゆすぐよう勧めているとの投稿が、ツイッターやフェイスブック、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」などでシェアされた。
 この投稿は偽情報だ。鐘氏のチームは生理食塩水では新型ウイルスを「殺せない」とし、医学的に不正確なネット上のうわさを信じたり、シェアしたりしないよう呼び掛けている。

■陰謀論
 ツイッターやフェイスブックでは、新型ウイルスは意図的につくられたものだとする情報も流れている。中には、米疾病対策センターがつくったと主張する投稿もある。
 これらの投稿の一部は、コロナウイルス関連の特許をその主張の根拠としている。だが、これらの特許は、今回の新型ウイルスとは別のコロナウイルスのワクチン開発のために登録されたものだ。

■フランスの加工画像付き偽情報
 フランスでは、バルドワーズ、サボワ、ロットエガロンヌ、ピレネーオリアンタルなどの県で、新型コロナウイルスの感染者が出ていると主張する投稿がSNSで拡散している。
 これらの投稿には、AFPを含む複数の仏メディアがこのニュースを報じている場面のスクリーンショットのように加工された画像が添付されている。
 だが、画像はデジタル処理されたもので、これらの投稿で取り上げられている県での感染例は確認されていない。【翻訳編集AFPBBNews】

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