2020-01-24 21:35TOPICS

iPSで軟骨、膝に移植へ=京大の臨床研究を了承―厚労省

iPS細胞から作った軟骨組織を膝関節に移植する臨床研究計画について、記者会見する京都大iPS細胞研究所の妻木範行教授(左)ら=24日午後、京都市左京区
iPS細胞から作った軟骨組織を膝関節に移植する臨床研究計画について、記者会見する京都大iPS細胞研究所の妻木範行教授(左)ら=24日午後、京都市左京区

 さまざまな細胞に変わる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から軟骨組織を作り、膝関節の軟骨を損傷した患者に移植する京都大チームの臨床研究計画について、厚生労働省の専門部会は24日、実施を了承した。今年中に最初の移植を行い、計画を支援する旭化成による臨床試験(治験)を経て、2029年に実用化するのが目標という。
 京大チームの計画では、同大のiPS細胞研究所が備蓄しているiPS細胞を軟骨細胞に変え、直径2~3ミリの軟骨組織を作製。患者の膝関節の欠損部に移植する。軟骨は免疫反応を起こしにくいことから、免疫抑制剤は使わないという。
 移植を受けるのは、欠損部が1~5平方センチの膝関節軟骨損傷の患者で、京大付属病院で治療中の20~70歳の4人。移植した軟骨組織は周囲の軟骨とくっつくとみられ、チームは1年間、腫瘍ができないかどうかなど安全性を確認する。
 同チームの妻木範行教授は京大病院で記者会見し、「軟骨を傷めて不自由にしている患者はたくさんいる。今後、治療方法を提供できるよう頑張りたい」と語った。加齢などで軟骨がすり減る変形性関節症の患者への適用も目指す。 

iPS細胞から作った軟骨組織を膝関節に移植する臨床研究計画について説明する京都大iPS細胞研究所の妻木範行教授=24日午後、京都市左京区
iPS細胞から作った軟骨組織を膝関節に移植する臨床研究計画について説明する京都大iPS細胞研究所の妻木範行教授=24日午後、京都市左京区
iPS細胞から作った軟骨組織(京都大iPS細胞研究所妻木研究室提供)
iPS細胞から作った軟骨組織(京都大iPS細胞研究所妻木研究室提供)

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