2020-01-14 13:22World eye

タイ首都、王室車列通行時の道路封鎖中止へ 世論に異例の配慮

【バンコクAFP=時事】タイ政府は12日、王室の車列が首都バンコクの公道を通行する際、今後は道路の封鎖を行わないと発表した。絶対的権力を持つ国王が、世論に異例の配慮を行った形だ。≪写真はタイ首都バンコクで、タイ国王の車列の通行のために封鎖された道路を走る警察のバイク≫
 同国では、マハ・ワチラロンコン国王(67)をはじめとする高位王族が厳格な名誉毀損(きそん)法で守られており、国民による王室批判は不可能に近い。
 これまで王族が乗った車が主要道路を通行する際は、警察が必ず封鎖していた。バンコクの渋滞した道路に深刻な影響が及び、通勤者らはいら立ちを募らせていた。
 タイ国民は数か月前から、王族の移動に関係するとみられる道路封鎖への不満をツイッターやフェイスブックに投稿。
 昨年タイのツイッターでは、王室の車列を意味する「#Royalmotorcade」というハッシュタグが流行し、数万件の言及があった。
 政府報道官は12日夜、国王が「交通問題を認識し、国民を気遣っている」とフェイスブックに投稿。
 同報道官が掲載した、規則変更を説明する警察の動画によると、今後は道路が完全封鎖されることはなく、代わりに警察官らがオレンジ色の三角コーンを使って王室車両の通行車線を指定。反対車線は、車両、歩行者共に利用が認められるという。
 警察にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
 ある政治アナリストは、この新たな指針は国王が国民の懸念に応える「良い兆候」であり、これにより「人々は王室の体制をより身近に感じることができ、王室は人々を無視してはいないということを示すことができる」と話している。
 国王は2016年に即位したが、戴冠式は昨年5月に3日間にわたり行われた。【翻訳編集AFPBBNews】

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