2019-12-03 07:40スポーツ

菊池にメジャーの洗礼=環境変化、対応できず―米大リーグ・クローズアップ

 米大リーグ1年目だったマリナーズの菊池雄星は、日本時代には経験がない長期の不振を味わった。5月に156キロをマークした直球は夏場には10キロほど落ち、コースに関係なく痛打を許した。防御率は5点台へと低迷。環境の変化に試行錯誤を重ねたシーズンだった。
 メジャーの短い登板間隔に苦しみ、「自分の持っているものを安定して出す難しさを感じた」という。チームの意向を受け、疲労軽減のために短いイニングを投げたり、先発を飛ばされたり。6月中旬には助言を受け、調整法を見直した。
 「速い球、強い球が投げたい」との思いが空回りし、フォームも乱れた中、下がっていた左腕の位置を8月上旬に修正。その効果もあって、同18日のブルージェイズ戦ではわずか96球でメジャー初完封を遂げたが、好投は続かず「悔しい思いの方が強い」と振り返った。
 メジャーの厳しい洗礼を浴びながら、私生活では父親の死や第1子となる男児の誕生もあった。米国で過ごし、「初めてのことばかりだが、すべては大切な経験」と前向きに受け止める。
 9月7日のアストロズ戦では、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)右腕のジャスティン・バーランダーと投げ合い、「自分もああいう球を投げたい」と素直に明かした。
 150キロ以上を誇る先発左腕はメジャーでも多くはなく、スコット・サービス監督は「力で違いを見せることができる」と評価する。「世界トップの投手を見に来たのではなく、そうなるために来た」と菊池。直球に磨きをかけ、勝負の2年目に挑む。 
[時事通信社]

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