2019-11-17 17:36国際

米韓演習を延期=北朝鮮との協議に配慮

 【バンコク時事】エスパー米国防長官は17日、月内に予定していた米韓合同航空演習を延期すると発表した。バンコクで行われた韓国の鄭景斗国防相との会談で延期を決定し、共同記者会見で明らかにした。北朝鮮が米韓演習実施の動きに強く反発していることを踏まえ、米朝の対話継続を優先して北朝鮮側に配慮した形だ。
 エスパー氏は「(延期は)譲歩とは見ていない。平和を促進するための善意の措置だ」と米朝対話進展に向け、対立を回避する対応であることを強調。北朝鮮に対し「同様の善意を示してもらいたい。前提条件なしに交渉のテーブルに戻ることを促す」と協議再開に応じるよう求めた。
 米韓軍は今月中に戦闘機などを投入した航空演習を実施する計画だったが、北朝鮮側は強く反発。北朝鮮の国務委員会報道官は「われわれの自主権と安全環境を脅かす物理的な動きが目前に出てきた以上、これを制圧するための応戦態勢を取るのは主権国家の自衛的権利だ」と訴え、軍事的な対抗措置を取ることも示唆していた。
 非核化をめぐる米朝実務協議の北朝鮮首席代表を務める金明吉巡回大使によると、米側は12月中の協議開催の意向を北朝鮮側に伝えており、米韓演習の延期を受けて、対話再開に向けた雰囲気が醸成される可能性もある。
 ただ、金大使は協議の用意があるとしつつも、「米国は満足な回答を与える準備ができておらず、対話提案は時間稼ぎをする術策としか判断できない」と述べ、米側に譲歩を要求。北朝鮮側が交渉期限とする「年末」が迫る中、12月の実務協議が実現するかは依然不透明だ。 
[時事通信社]

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