2019-11-15 08:54World eye

これぞミステリー? 米図書館で相次ぎ消える「リベラル本」

【ロサンゼルスAFP=時事】米北西部アイダホ州の図書館で1年余り前から、ドナルド・トランプ大統領批判や銃規制の提唱、同性愛者の権利擁護といった内容の本が次々に姿を消しては、後日無関係な棚の奥で見つかるという珍事が続いている。≪写真は資料写真≫
 正体不明の人物が、自身が嫌う「リベラル(自由主義的)」な書籍を隠し、他者に読ませないことに陰湿な喜びを見いだしているものとみられている。
 ベット・アモン館長は地元カーダレーンのメディアに対し「単純明白に、これは検閲行為だ」と話した。
 行方不明になる本の大半が、激しい議論を呼ぶ政治や社会のテーマを扱ったもので、数週間か数か月たって、別の本の列の後ろに隠されていたり、フィクションコーナーの奥深くに埋没したりしているのが見つかるという。
 最も頻繁に標的になっているのは、慢性的な機能不全に陥っていたトランプ政権初期の不穏な実態を描き出したマイケル・ウォルフ氏の「炎と怒り」。アモン館長によると、「この本は何回動かされたか分からない」という。
 同館長は、本の消失は意図的かつ悪質な計略だと確信。その証拠として、異変が起き始めた直後の昨年8月に、図書館の意見箱に寄せられた投書の存在を明かしている。
 そこには「われらが大統領を攻撃している本が大量にあるのに気付いた。このプロパガンダに若者の手が伸びないよう、これらの本をなるべく一番見つけにくい所に隠し続けていく」と記されていた。
 さらに「あなたたちのリベラルな苦悩は私に大きな喜びをもたらす」とも書かれていたという。
 アモン館長は「全くもって時間の無駄だ。彼らがやろうとしていることが達成されることはない」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】

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