政府、「桜を見る会」来年度中止=招待基準の明確化検討―「私物化」追及かわす狙い
政府は13日、例年4月に開かれる首相主催の「桜を見る会」を2020年度は中止することを決めた。菅義偉官房長官が午後の記者会見で発表した。21年度以降の再開を目指し、招待基準の明確化や選考手続きの透明化など見直しを進める。野党が「税金の私物化」として徹底追及する構えを見せていることを踏まえ、中止発表で機先を制する狙いがある。
安倍晋三首相は13日夕、首相官邸で記者団に「私の判断で中止することにした」と強調した。2閣僚辞任や大学入試の英語民間試験をめぐる混乱など、安倍政権の不手際が相次いでおり、早期の幕引きを図ることで打撃を最小限に食い止めたい考えだ。
桜を見る会をめぐり、野党は首相の後援会関係者が多数招かれているとして連日追及。自民党内からも「やめた方がいい」と中止を求める声が出ていた。
菅氏は会見で、来年度予算案の編成作業が本格化する前に決断する必要があったと説明。再開する場合には、開催規模の縮小や被災地からの招待を検討する考えを示した。
菅氏はまた、これまでの招待者選考に関し、内閣官房が首相、副総理、官房長官、官房副長官や与党に推薦を依頼していたと明かした。菅氏はこうした手続きが、安倍政権以前から続いていたと指摘。「長年の慣行について、一度しっかり見直すべきではないかとの考えに至った」と述べた。
[時事通信社]
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