2019-10-23 08:00地域

カッパが駅でお出迎え=兵庫県福崎町

 JR福崎駅(兵庫県福崎町)の広場に置かれた円柱形の水槽に、カッパの人形が定期的に姿を現し、観光客らを出迎えている。約1.3キロ離れた辻川山公園の池に出没する人気者「ガジロウ」が地下トンネルを通り抜けてきたというストーリー設定。髪を振り乱しながら浮かび上がるカッパの異様な光景は、大勢の人たちをくぎ付けにしている。
 福崎町は、民俗学者・柳田国男の生誕地で、著書に由来した「妖怪」の町おこしに取り組んでいる。生家が保存されている辻川山公園をはじめ、町の各所に妖怪の人形を設置。中でも公園の池から飛び出すガジロウは売れっ子で、多くの観光客がその姿を待ち受ける。
 町は、長年の懸案だった駅前の整備が完了し、モニュメントとして広場にガジロウが現れる環境を整えた。アクリル製の円柱は直径1.2メートル、高さ約2メートル。15分に一度、「ようこそ ふくさき江」と書かれたボードを持ち、水泡とともに現れる。辻川山公園のガジロウは、毎時0分、15分、30分、45分に池から顔を出し、駅前に登場するのは各7分後と連動。ガジロウが公園で一仕事終えた後、駅に向かうという設定だ。姿がない間の水槽には、常に泡が立ち、登場を期待させる工夫も施されている。
 企画から完成までの期間は、3年以上。費用は約2500万円で、地方創生推進交付金を活用した。京都水族館でアクリルチューブの中を泳ぐアザラシの姿を見てアイデアが浮かんだという担当の小川知男地域振興課長補佐は、「観光客が増えることによって、町に活気が出るというのが理想。ガジロウに貢献してほしい」と話している。【もぎたて便】

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