2019-09-11 09:17World eye

「大好きなワニを駆除しないで」 豪少年、当局に手紙で懇願

【ケアンズAFP=時事】オーストラリア北西部の小川に生息するワニをめぐり、そのワニを駆除したい当局と、ワニを愛する地元住民の間で意見が分かれている。≪写真は豪クイーンズランド州に生息し、地元住民に「ハワード」という愛称で呼ばれる体長4メートルのワニ。ワニの見学ツアーを催行するデービッド・ホワイトさん提供≫
 問題になっているのは、体長4メートルのイリエワニ。住民には「ハワード」という愛称で親しまれている。
 一方クイーンズランド州当局は、ハワードが人間に危害を与える恐れがあるとして、捕獲用のわなを設置した。
 この決定を大いに心配したのが、ミアロに住むエルロイ・ウッズ君(10)。エルロイ君はリーアン・イーノック州環境相に手紙を書き、ハワードが川にとどまれるよう懇願した。
 「僕はバンブークリークロードに5年住んでいます。ハワードが日光浴するのを見たり、毎日午後にハワードを橋から眺めたりするのが大好きなんです」と訴えた。
 クイーンズランド州のオーストラリア動物園も議論に参加。ツイートで、ハワードを保護しようとするエルロイ君の努力を「とても誇りに思う」、食物連鎖の頂点にいるワニは「あらゆる生態系において最も重要だ」と述べた。
 地元でワニの見学ツアーを催行しているデービッド・ホワイトさんによると、ハワードを今まで通りの場所に住まわせることを支持する電子メールがこれまでに300件届いたのに対し、苦情は1件にとどまっているという。
 それでも州政府側は、わなを撤去しない方針を維持。ただワニが捕まった場合も、殺処分は行わないと明言した。
 州環境省職員は「市民の安全を確保する必要性と、イリエワニの野生の個体数を維持する必要性」の間のバランスを取らなければならないと指摘している。【翻訳編集AFPBBNews】

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