2019-08-18 08:02スポーツ

金メダルへ、カギは暑熱対策=躍進続く競歩の今村コーチ―強化担当に聞く2020

 最近は日本勢が常に表彰台を争う陸上競技の競歩は、東京五輪でもメダルの期待が高い。日本陸連で競歩担当の今村文男五輪強化コーチは「選手が金メダルと言っているので、そこに相乗りしないわけにはいかない」。表彰台の中央に照準を定めて強化を進める。
 2015年に鈴木雄介(富士通)が男子20キロの世界記録を樹立し、谷井孝行が世界選手権男子50キロで銅メダル。16年リオデジャネイロ五輪男子50キロで荒井広宙(富士通)が日本人初の銅メダルに輝き、17年世界選手権では銀メダルを獲得した。強化合宿で所属の垣根を越えて情報を共有し、コンディションを正確に把握。国際審判を日本の大会に招いて歩型改善に役立てる取り組みも継続的に行い、好結果に反映されている。今村氏は「安定した成果につなげられる強化態勢やシステムは、ある程度構築できている」と手応えを持つ。
 東京五輪会場となる皇居外苑のコースは日差しを遮るものがなく、暑熱対策が勝負を分ける。「ポイントは脱水、体温上昇、ミネラル補充の三つ」と今村氏。合宿では選手一人ひとりの練習前後の体重を比較して脱水量を調べ、適切な給水量を判断。汗の成分も分析し、給水で摂取する内容物に生かす。パフォーマンス低下につながる「深部体温40度」への上昇を遅らせようと、レース前のクーリングや給水温度など細かい点にも気を配っている。
 東京五輪は、地道にデータを集めて最良の策を探ってきた取り組みの集大成の場だ。「今年は暑熱対策を決定する年。忍耐強さが求められる大会になる」。本番で予想される酷暑を克服できた時、日本の競歩界に新しい歴史が刻まれる。 
[時事通信社]

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