2019-06-21 03:02社会

現金入り財布の方が戻る?=連絡率5割、現金なしは4割―米大学など40カ国で実験

 米ミシガン大やスイス・チューリヒ大などの研究チームが、落ちている財布を拾ったとして銀行や博物館、ホテルなどの窓口職員に届ける実験を40カ国で行ったところ、現金が入っている場合の方が現金なしの場合に比べ、「持ち主」に連絡がある確率が高いことが分かった。
 財布は透明なプラスチックケースで、「持ち主」の名刺が見える状態だった。研究チームは「予想と反対の結果」と指摘。職員らの行動について、現金を懐に入れる利益より、親切心や自分は泥棒ではないという自尊心が勝ったと分析した。実験結果は20日付の米科学誌サイエンス電子版に発表された。
 実験は40カ国の355都市で行い、計約1万7300個の財布を使った。40カ国に日本は含まれていない。条件を同じにするため、現金入りの場合は米ドルで13ドル45セントに相当する価値の現地通貨を入れ、名刺は現地の男性住民に見える名前にした。
 その結果、メキシコとペルーを除く38カ国で、現金入りの方が「持ち主」への連絡率が高かった。平均は現金入りが51%、現金なしが40%。現金入りの場合、8割程度と最も高かったのは、デンマークやスウェーデン、ニュージーランド、スイスなど。1~2割と低かったのはペルー、メキシコ、ケニアなどだった。
 現金入りの連絡率が6割程度だったポーランドと米国、英国では、金額を7倍に引き上げる実験も行ったところ、7割程度に上がった。 
[時事通信社]

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