2019-06-12 10:15TOPICS

安倍首相、米の対話意思伝達へ=イランへ出発、大統領と今夜会談

イランへ出発する前に、取材に応じる安倍晋三首相(右)=12日午前、羽田空港
イランへ出発する前に、取材に応じる安倍晋三首相(右)=12日午前、羽田空港

 安倍晋三首相は12日午前、イラン訪問のため政府専用機で羽田空港を出発した。ロウハニ大統領と同日午後(日本時間夜)に会談。米国とイランの対立激化で中東情勢が緊迫する中、対話による事態打開を望むトランプ米大統領の意向を伝え、イランの軟化を促す方針だ。13日には、日本の首相として初めて最高指導者ハメネイ師と会談する。
 首相は出発に先立ち、羽田空港で記者団に「中東地域では緊張の高まりが懸念されている。この地域の平和と安定に向けて、日本としてできる限りの役割を果たしていきたい」と表明。「日本とイランの伝統的な友好関係の上に、緊張緩和に向けて率直な意見交換を行いたい」と述べた。
 現職首相のイラン訪問は1978年の福田赳夫氏以来41年ぶりで、79年のイラン革命後は初めて。今年は日イラン国交樹立90周年の節目に当たり、大統領とは2国間関係の強化でも意見を交わす見通しだ。
 首相は11日のトランプ大統領との電話会談で、仲介に臨む方針を確認した。原油輸入の9割近くを中東に依存する日本にとって同地域の安定は死活問題。首相はイランと敵対するサウジアラビアやイスラエルなど周辺諸国の首脳とも意見交換を重ねており、こうした国々の意向も踏まえ、イラン指導部に柔軟な対応を呼び掛ける。
 一方、イラン側は経済制裁を続けるトランプ氏の対話提案を「誠意がない」(イラン外務省)として拒否。制裁緩和を米側に働き掛けるよう首相に強く要請する可能性があり、仲介の試みが実を結ぶかは不透明だ。
 首相の帰国は14日。一連の会談には河野太郎外相も同席する。 

最新ニュース

写真特集

最新動画