2019-05-23 12:12World eye

今世紀末までに海面上昇2メートル、1億8000万人が家失う? 国連予測の倍

【ワシントンAFP=時事】今世紀末までに世界の海面が2メートル上昇し、2億人近くが家を失う可能性を指摘する新たな予測が20日、「米科学アカデミー紀要」に発表された。国連が基準としている予測の倍となる上昇幅だ。≪写真は資料写真≫
 グリーンランドや南極の広大な氷床には、世界の海面を数十メートル押し上げるのに十分な量の水が凍結している。海水の熱膨張は、海面上昇の一因だ。しかし地球温暖化に伴う氷床の融解ペースは、予測が難しいことで知られている。
 国連の「気候変動に関する政府間パネル」が2013年に発表した第5次評価報告書では、従来の「RCP8.5」シナリオにより、現在の温室効果ガス排出ペースが続いた場合の海面上昇幅は2100年までに最大1メートルと予測していた。
 だがその後、温室効果ガスの排出量は年々増加し続けており、また衛星画像により南極とグリーンランドの大氷床の融解ペースの加速が明らかになったことで、国連の予測は控えめすぎだとみなされるようになっている。
 氷床に関する世界の主要な研究者らは今週この状況に対し、経験と観測に基づく専門的判断を発表。誤差の範囲は大きいものの「RCP8.5」シナリオの下では、海面上昇幅は2100年までに2メートルを超える可能性があるとするのが「妥当」との結論に至った。
 研究者らは海面上昇によって失われる陸地の面積について、フランスとドイツ、スペイン、英国を合わせた面積に相当し、1億8000万人以上が住む場所を追われると予想している。【翻訳編集AFPBBNews】

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