イラン、英仏独と核協議=緊張回避を模索
【ベルリン時事】イランと英仏独は29日、ジュネーブで外務次官級の協議を実施し、核開発や中東情勢について意見を交わした。イランは同国に強硬な姿勢を示すトランプ次期米大統領の就任を前に、欧州との対話を通じて緊張の回避を模索しているもようだ。同様の会合は9月にニューヨークでも行われた。
イランのガリババディ外務次官は同日、X(旧ツイッター)に「率直な話し合い」が行われたと投稿し、近く再び協議することで合意したと明らかにした。これに先立つ28日には、欧州連合(EU)欧州対外活動庁(EEAS)のモラ事務局次長もイラン側と協議した。EUはこれまで核合意の再建交渉を仲介してきた。
英仏独は、今月の国際原子力機関(IAEA)理事会で対イラン非難決議の採択を主導した。これに対し、イランのアラグチ外相は28日付の英紙ガーディアンとのインタビューで、米欧が核合意後に解除した制裁を再び導入した場合、イランにとって核武装が選択肢になる可能性を示唆。欧州勢とイランの間で駆け引きが活発化している。
[時事通信社]
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