国王戴冠式、税負担140億円=「英国を世界にアピール」、批判も
【ロンドン時事】昨年5月に行われたチャールズ英国王の戴冠式で、関連費用約7200万ポンド(約140億円)が税金で賄われたことが21日、英政府の報告書で明らかになった。政府は「国民のアイデンティティーを強め、英国を世界にアピールするまたとない機会となった」と強調。ただ、巨額の費用に批判の声も上がっている。
政府によると、文化・メディア・スポーツ省が式典運営費として約5000万ポンド(約97億円)、内務省が警備費として約2200万ポンド(約43億円)をそれぞれ負担した。これについて、反王室団体の代表からは「戴冠式をする法的義務がないにもかかわらず、1人の人間のパレードに巨額を費やした」と批判も出ている。
ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた戴冠式には、秋篠宮ご夫妻を含む国内外の要人約2000人が出席。物価高に見舞われている国民の感情に配慮し、70年前の故エリザベス女王の時と比べて参列者数やパレードの距離を縮小するなど、簡素化された。
日本政府によると、天皇陛下が2019年に即位された際の一連の関連儀式予算は総額167億円以上に達した。
[時事通信社]
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