2024-10-24 16:50社会

ゲームアカウント売買の偽サイト作成=容疑で男逮捕、ID乗っ取り―警視庁

不正送金の手口

 オンラインゲームのアカウントなどを売買する「リアルマネートレード(RMT)」を巡り、偽サイトを作成したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は24日までに、不正アクセス禁止法違反容疑で、無職伊藤将吾容疑者(20)=東京都江戸川区東葛西=を逮捕した。容疑を認めているという。
 同課によると、伊藤容疑者はゲームアカウントを売却すると偽り、購入希望者を本物のRMTに見せ掛けた偽サイトへ誘導。入力されたIDとパスワードを盗み取って購入希望者のアカウントを乗っ取り、資金を自身の口座に送金していた。
 逮捕容疑は4月、購入希望者のIDを盗み取るため、RMTに見せ掛けた偽サイトを開設し、誰でもアクセスできる状態にした疑い。
 同課は、伊藤容疑者が同様の手口で、小学5年の児童(11)を含む北海道、長野、兵庫の未成年6人から計約10万円を詐取したとみて調べる。 
 別の事件の捜査で発覚するまで、児童らは被害を警察に相談していなかった。ほとんどのゲーム会社がRMTを禁止し、発覚すればゲームアカウントを停止するなどとしており、被害を相談できなかったとみられる。
 ゲームを有利に進めるため、RMTの利用者は後を絶たず、トラブルも相次ぐ。同庁は6月にも、アカウント売却を装い男子中学生からポイントを詐取したとして、当時17歳の少年を逮捕している。

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