金融安定リスク、急速に高まる=米銀破綻で警告―IMF報告書
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は11日、金融安定報告書を発表した。3月にシリコンバレー銀行など米中堅銀行2行の経営破綻に端を発した信用不安が欧州に飛び火し、スイス金融大手UBSによるクレディ・スイスの救済買収に発展したことを受け、「金融安定性リスクが急速に高まっている」と警告した。
報告書は、米欧の中央銀行が進めてきた急激な利上げで金融機関の含み損が拡大し、「インフレ抑制と金融安定の両立が困難になっている」と指摘。主要中銀がドル供給で協調するなど、当局が迅速に対応し、不安は和らいだものの、「市場心理は依然として不安定で、多くの金融機関がストレスにさらされている」と分析した。
次なる危機の火種としては、国際金融システムの約半分を占める「ノンバンク」と、中小銀行からの融資に依存する「商業用不動産」を挙げた。銀行が貸し出しを控えれば、幅広いセクターに打撃が及ぶと予想。その結果、安全資産へ逃避する動きが強まり、過剰債務に苦しむ新興国や途上国が「資本流出に直面する」と警鐘を鳴らした。
[時事通信社]
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