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街の発展見守り30年=消える駅前モニュメント−リニア開業で再整備・名古屋

2019-01-12 14:41

JR名古屋駅桜通口にある円すい形のモニュメント「飛翔」。2027年のリニア中央新幹線開業に向けた再整備で撤去される=18年12月19日、名古屋市中村区
2027年のリニア中央新幹線開業に向けた再整備で撤去されるJR名古屋駅桜通口のモニュメント「飛翔」=18年12月13日、名古屋市中村区


JR名古屋駅(名駅)前で平成の30年間、街の発展を見守ってきたモニュメントが姿を消そうとしている。名駅の表玄関である桜通口正面ロータリーにそびえ立つ「飛翔」だ。2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の新駅設置に伴う再整備で、移設か撤去される方向となった。市民からは惜しむ声も上がっている。
高さ23メートルの円すい形で、縄文式土器をイメージし、ステンレスパイプが渦を巻くデザインは独創的だ。名古屋市制100周年の平成元(1989)年に設置された。「過去から未来へ」「街づくりへの市民参加」といった思いが託されているという。
設置当時、北側の「大名古屋ビルヂング」は地上12階建てで、周囲に高層の建物はなかった。その後、駅ビルにはツインタワーができ、大名古屋ビルも34階建てになるなど巨大な建物に取り囲まれる形に。飛翔はランドマークとしての輝きを失いつつあった。
さらに、リニア開通に向け、駅前再整備構想が持ち上がった。河村たかし市長が「広場にした方が楽しい」と表明。ロータリーを廃止し、飛翔を撤去した上で、歩行者用の開放的で見通しの良い広場をつくるなどの方針が固まった。
名古屋市は16年と18年、国内主要8都市の「ブランドイメージ調査」を実施。その結果、同市は「訪問意向」や「魅力度」で2回連続最下位となった。これを受け、観光名所・名古屋城の木造復元(22年完成予定)など、市を挙げて魅力向上に取り組んでいる。
駅前再整備もその一つ。担当者によると、駅前には愛知ゆかりの織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の「三英傑」のモニュメントを建てるアイデアなどが出されているという。
飛翔の手前のタクシー乗り場で案内業務に携わる男性(38)は「20年近くここで働いてきて、飛翔がなくなると物足りなく感じるだろう」と寂しげな様子。大名古屋ビルに勤める女性は「移設して残してほしい」と愛着を語った。

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