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EU離脱、英政権に難題=首相、懐疑派の支持失う

2018-07-12 14:41

英国のメイ首相=10日、ロンドン(EPA時事)
英国のジョンソン前外相=6月18日、ジュネーブ(EPA時事)


【ロンドン時事】欧州連合(EU)離脱をめぐる意見対立から、メイ英政権の重要閣僚2人が抗議の辞任に踏み切った。引き金は、メイ首相がまとめた親EU派寄りの交渉方針だ。EU懐疑派の支持を失った首相は、片翼飛行のまま来年3月に予定される離脱の成功を目指すが、行く手にはEUとの合意や議会承認などの難題が立ちはだかり、思惑通りに進む保証はない。
離脱を決めた2016年6月の国民投票は小差の結果だったため、首相は過去2年間、親EU派と懐疑派のバランスに腐心し、重要な決断を先送りしてきた。しかし、交渉期限とされる10月まで3カ月に迫った今月6日、かつて残留を支持した首相はついに、経済・貿易面で離脱後もEUのルールを自主的に受け入れる親EU路線に急旋回。懐疑派は「裏切りだ」「信頼が崩れた」と一斉に非難した。
英メディアによると、与党・保守党の下院議員316人のうち懐疑派は現状80人程度。首相を党首の座から引きずり下ろすには数が足りず、政権が直ちに崩壊する公算は小さい。
ただ、親EU路線の離脱を阻止するには十分な勢力だ。少数与党を率いる首相は地域政党に閣外協力を仰ぎ、苦しい政権運営を続けている。離脱に不可欠な協定の内容でEUと合意できても、懐疑派が最大野党・労働党と共に反対に回ると、議会承認の取り付けは困難になる。否決は首相にとって不信任に等しい。
辞任した閣僚の一人、ジョンソン前外相はこうした事態が到来する可能性を視野に入れている。国民投票で離脱派の勝利を導いた立役者の前外相は、これまでも次期首相の座を狙ってきた。辞任後、目立った動きはないが、いずれ時機を見計らって「メイ降ろし」ののろしを上げるのではないかとみられている。

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