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「奇跡」「待てない」=日本政府に交渉期待−米朝会談の評価割れる・拉致家族

2018-06-12 20:57

米朝首脳会談を受け、記者会見する横田早紀江さん=12日午後、川崎市川崎区
米朝首脳会談を受け、取材に応じる拉致被害者家族連絡会代表の飯塚繁雄さん=12日午後、埼玉県春日部市
記者会見で涙ぐむ拉致被害者家族の斉藤文代さん=12日午後、熊本市中央区



歓迎、失望、静観−。米朝首脳会談の行方を固唾をのんで見守った拉致被害者家族からは、さまざまな声が上がった。
「奇跡的なことが起きた」。横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母早紀江さん(82)は、川崎市内で開いた記者会見でこう述べた。トランプ米大統領が拉致問題を提起したことについて、「本当にありがたい。ここまで来たのだからあとは日本がやらなければならない。悲観はしていません」と話した。
早紀江さんは「早く安倍首相と金正恩さんが会って、話し合いをしてくださいと前から言っている。チャンスを上手につかんで、話し合いの中で決めていただくのが望み」と期待をにじませた。
田口八重子さん=同(22)=の兄で、拉致被害者家族連絡会(家族会)代表の飯塚繁雄さん(80)は、埼玉県春日部市内で報道陣の取材に応じた。「拉致問題が再度クローズアップされたのは歓迎し、期待もする」としつつ、「解決すべく動ける時期がまさに今しかない」と焦りを隠さない。
日本政府に対し、「今秋ぐらいまでには先が見えるようにしてもらいたい」と要望した。
欧州で失踪した有本恵子さん=同(23)=の父明弘さん(89)は、神戸市内で「期待通り。安倍首相はできるだけ早く金(正恩)さんと会うのがいい。向こうも拒まないと思う」と求めた。
一方、松木薫さん=同(26)=の姉の斉藤文代さん(72)は熊本県庁で記者会見。「もっとしっかり伝えてくれると思っていた。文書(共同声明)に盛り込まれずショック。まだ長引くのを待てない」とハンカチで目元をぬぐった。
鳥取県米子市の公民館で、トランプ大統領の記者会見のテレビ中継を険しい表情で見詰めた松本京子さん=同(29)=の兄、孟さん(71)は「拉致問題が(議題に)出ただけでも大きな前進だが、大統領の発言だけで終わらないように」と今後を注視する考えを示した。

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