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完全非核化、体制保証で合意=トランプ氏、拉致問題を提起−具体策先送り・米朝会談

2018-06-12 21:09

12日、シンガポールのカペラホテルで、トランプ米大統領(右端)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左端)の後ろで合意文書を交換するポンペオ米国務長官(中央右)と金与正党第1副部長(AFP時事)
署名した合意文書を見せるトランプ大統領(AFP時事)
12日、シンガポールで、トランプ米大統領と対面し笑顔を見せる北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(AFP時事)



【シンガポール時事】トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は12日、シンガポール南部セントーサ島のホテルで初めて会談し、共同声明に署名した。トランプ氏は北朝鮮の体制保証を約束、正恩氏は「朝鮮半島の完全な非核化に向けた断固とした揺るぎない決意」を再確認した。トランプ氏は会談後、日本人拉致問題を提起したと明らかにした。
共同声明によると、米朝両国は新たな関係を構築し、永続的で安定した朝鮮半島の平和体制構築へ共に努力することを確認した。一方、北朝鮮核問題では、米国が求める「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」の文言はなく、具体策は継続協議となった。焦点の一つとなっていた朝鮮戦争の終結も言及されなかった。
トランプ氏は署名式で、「共同声明はとても重要で、包括的だ。非核化のプロセスは極めて早く始まる」と説明。正恩氏は「歴史的なこの対面で、過ぎ去った過去にふたをし、新しい出発を知らせる歴史的な文書に署名する。世界はおそらく重大な変化を目にすることになる」と応じた。
トランプ氏は会談後の記者会見で、「われわれの前例のない会談は本物の変化が全く可能であることを証明した」と称賛した。その上で、正恩氏がミサイルエンジン試験場の破壊を約束したことも明らかにした。ただ、「完全な非核化の実現には長い時間がかかる」と指摘し、対北朝鮮経済制裁を当面継続する方針も述べた。
米韓合同軍事演習については、対話中は「不適切だ」とし、当面は実施しない意向を示した。朝鮮戦争については「間もなく終結するという希望を持っている」と語った。正恩氏に「適切な時期」のホワイトハウス訪問も招請したという。
首脳会談は午前9時(日本時間同10時)すぎにスタート。通訳だけの1対1の膝詰めで約40分間会談した後、拡大会合、ワーキングランチで協議を続けた。トランプ、正恩両氏は報道陣の前で散歩をするなど会談成功に向けて友好を演出した。
トランプ氏は首脳会談冒頭、「われわれは素晴らしい議論をし、大きな成功を収めるだろう」と述べた。正恩氏は「ここまでの道のりはなかなか容易ではなかった。われわれは全てを乗り越え、この場に来た」と応じた。

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