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サザエ、230年ぶり「命名」=従来の学名は別の種−岡山大

2017-05-19 20:28

新たに学名が付けられた日本のサザエ(写真左、岡山大の福田宏准教授提供)と中国のナンカイサザエ(同右、国立科学博物館の亀田勇一博士提供)
1767年に紹介され、日本産のサザエを指す学名のもとになったスケッチ。中国産のナンカイサザエの特徴を示しているという(岡山大提供)


日本で広く知られている貝類のサザエには正しい学名が付いていなかったと、岡山大が19日発表した。18世紀に付けられた学名はあったが、中国産の別の種に付けられたものと判明。約230年ぶりに、新たに「Turbo sazae(トゥルボ・サザエ)」と命名された。
サザエは近年まで、現生種は1種しかないと考えられていた。1995年になって、貝殻のとげの長さや間隔などの特徴が異なる中国産のサザエが、ナンカイサザエという別の種であることが分かった。
岡山大の福田宏准教授は、学名が付けられた18世紀から19世紀にかけての欧州の文献を調査。1786年に付けられたサザエの学名「Turbo Cornutus(コルヌトゥス)」は、すべてナンカイサザエを指していたことが判明した。
福田准教授が学名を調べ直そうと思ったのは、昨年夏にポツダム宣言受諾を描いた映画をテレビで見たのがきっかけ。「サザエの学名を誰が付けたか知っているか」という昭和天皇のセリフに、貝類の研究者として興味を持ち調べた。セリフは創作と分かったが、経緯を調べるうちに今回の発見につながった。
福田准教授は「厳密に言えば、サザエはずっと生物学的に認知されていなかったことになる」と指摘。「すべてを疑い、うのみにせず一度検証することだと改めて感じた」と話している。

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