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パリ中心部でテロ、警官3人死傷=大統領選に影響か−遊説中止、5万人動員し警備

2017-04-21 23:08

21日、パリ近郊で、銃撃テロ容疑者の自宅周辺に展開する警官たち(AFP=時事)
21日、銃撃事件から一夜明けたパリのシャンゼリゼ通り(AFP=時事)


【パリ時事】観光客が行き交うパリ中心部のシャンゼリゼ通りで20日午後9時(日本時間21日午前4時)ごろ、銃撃があり、警官1人が死亡、2人が負傷した。容疑者とみられるフランス国籍の男(39)が警官に射殺され、周辺にいた女性観光客1人も軽傷を負った。過激派組織「イスラム国」(IS)系メディアのアマク通信は「ISの戦士が実行した」と伝え、事実上の犯行声明を出した。
事件発生を受けて演説したオランド大統領は「テロと確信している」と断言した。仏メディアによると、司法当局のテロ専門班は21日、パリ近郊にある容疑者の自宅を捜索し、関係者とみられる3人を拘束した。射殺された容疑者には警官襲撃の前科があるとみられ、当局の警戒対象者だった。
仏メディアは容疑者の名前について「カリム・シュルフィ」と報道。遺体の近くからISを擁護する内容のメモが見つかり、車の中にはイスラム教の聖典コーランも残されていた。
フランスでは23日に大統領選の投票日を控えている。首都の中心部でテロを許したことで、政府のテロ対策が再び大きく問題視され、投票行動に微妙な影響を与える可能性もある。
オランド大統領は21日、事件を受けて治安関係閣僚の緊急会議を招集。大統領選に向けた警備のため、新たに警官5万人の動員を決定した。
事件を受け、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首ら一部候補は21日の遊説を取りやめた。カズヌーブ首相も「何人も民主主義を妨害することはできない」と述べ、安全な選挙の実施に万全を期すと強調した。
男は車で現場に到着し、自動小銃で警察の車両に発砲、逃走中に警官に射殺された。仏有数の観光名所であるシャンゼリゼ通りには事件発生時も多くの観光客がいた。
事件の目撃者の女性は、AFP通信に対し「みんな一斉に逃げ出し、突き飛ばされた人もいた」と語り、現場は一時、パニックに陥ったと振り返った。在仏日本大使館によると、日本人が被害を受けたという情報はない。

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