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「類似性」に注目集まる=2件のボーイング機事故

2019-03-15 18:34

【ニューヨーク時事】米ボーイングが、2件の墜落事故を起こした新型旅客機「737MAX」シリーズの出荷を停止した。同型機が世界中で運航停止となる中、対応を余儀なくされた。直近の事故の原因は未解明だが、既に昨年の事故との「類似性」に注目が集まっている。
「空港に戻りたい」。10日に墜落事故を起こしたエチオピア航空機の機長は離陸数分後、動揺した声で管制に訴えた。米紙ニューヨーク・タイムズが関係者の話として緊迫した交信記録の内容を報じた。同機は「飛行制御システムの問題」を訴え、異常な速さで急上昇と急降下を繰り返した後、交信が途絶えたという。離陸後わずか5分間の出来事だった。
米連邦航空局(FAA)などは、昨年10月にインドネシアで墜落した事故機も、離陸直後に急激な高度の変化を繰り返したことに注目している。
737MAXシリーズは、大きなエンジンを搭載した結果、機首が上を向きやすく、これを修正するために自動で機首を下げる仕組みを採用。昨年の事故では、機体の角度を計測するセンサーの不具合によって、機首が下がり過ぎたことが事故の誘因となった可能性が指摘されている。
ボーイングは2017年、「次世代型」に位置付けるMAXシリーズの納入を開始。小型で燃費が良いことから格安航空会社(LCC)の需要に合致し、約5000機を受注。ボーイングは「当社史上最速で売れた」航空機と説明している。
同社は昨年の事故後、疑惑の目が向けられている操縦系統のソフトウエア更新に着手したが、対応の遅れを指摘する声もある。調査の行方次第では、さらに厳しい局面に立たされる可能性がある。
[時事通信社]

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